第二部を開演(怪演?)します
- shoko-p
- 4月2日
- 読了時間: 4分

一部で水俣の詩人、毛錢を取り上げ、
二部のスタートも同じく水俣出身、村下孝蔵の二曲から。
衣装は女性青ドレス&男性礼服から、動きやすい黒の上下へ。女性は胸元に桜。
「初恋」は当団指揮者岩本先生のご友人、鹿児島高校、片倉先生のアレンジ、
「踊り子」はこの日のために岩本先生がアレンジしてくださいました。
どちらもアカペラです。
「初恋」は何度も歌っているので、安心して聞ける(指揮者談)そうですが、
「踊り子」がまた難しいアレンジで・・・(;^_^A
と思っていたら、演奏会のアンケートでは「初恋」より「踊り子」のほうが
好評でビックリ!
さて、毎年第二部は、あらゆる世代に喜んでいただこうと選曲しています。
今年は子供にも大人にも人気のあるジブリ作品から「さんぽ」「世界の約束」をお届けし、「さんぽ」は客席の小さなお子さんたちがとても喜んでくれているようでした。
「世界の約束」も岩本先生のアレンジ。奥様のソプラノソロから始まり、鍵盤ハーモニカも
登場するなど、美しいピアノと相まって、うっとりする時間をご提供できたのではないかと
手前みそですが思います。
滝廉太郎の「花」は5年ぶりの全員合唱!
ここは誘導役をアルトパートリーダーにバトンタッチ。
メンバーは客席に降りていき、会場中に散らばりました。まずは一番だけ。
予想通り、すでに二部合唱になっていましたが、アルトの旋律を練習し、
お好きな方を歌ってください、と3番まで通しました。
お客様の数は400名強でしたが、実はこの時すでに団の女性メンバーは次のステージの
ために会場にいなかったにも関わらず、驚くべき声量に歌声!
いやはや、水俣の人たち(市外の方も多かったけど)恐るべし!でした。
アンケートにも「歌えてよかった」という声が多数あり、歌好きの多さを実感しました。
余談ですが「俺、下(アルト)のメロディがホントのメロディと思ってた!」
と言っている人もいたとか・・・
次は紅白対抗歌合戦。
いえ、女性陣は全くそんなつもりはなかったのですが、昨年の男声合唱「まつり」が
女声合唱の「ハナミズキ」に評価が惨敗だったというのです。
(実際、当団がアップしている動画の再生回数一位が「ハナミズキ」)
で、悔しくてたまらない男性陣、今回は昭和のあの名曲「大都会」
と、その前に女声合唱です。黒の衣装にスカーフやカーディガンなどを羽織って登場。
曲は「アイノカタチ」
女声ならではの美しいハーモニー(自分で言っちゃってる)で、会場を魅了しました。
(と思う)
そして「大都会」

この通り、まず見た目で大ウケ。
実は、左4人(テノール)のアフロヘア、黒だけでなく、色付きも用意していました。
それはあまりに笑いを取りに行きすぎだと、黒に統一することになりましたが、
五十歩百歩でしたでしょうか?
肝心の歌はもちろん、迫力の男声合唱をお届けすることができました。
男性陣の健気とも言える頑張りもあって、今年はどうも白組に軍配は上がったようです。
そして、皆さんお待ちかねの「マツケンサンバⅡ」です。
ひな壇の後ろに仕組んでおいた階段から、闘牛士のようなきらきらの上着を着た
テノールT氏が登場するなどして、盛り上がりは最高潮! これは一体何のコンサート?
と見まごうほど盛り上がりました。
途中、ダンスシーンだけの部分では、黒子が登場し、なんと、ピアニストを押しやり、
その黒子がピアノを弾き出し、ピアニストはノリノリで踊り出す、という演出。
黒子登場に前列席の子どもたちが大爆笑!やった甲斐があったというものです(私なの~)

毎年、忘れてはいけないのが、電子オルガン(エレクトーン)とそれを弾きこなす
オルガニストの存在です。おかげで、パフォーマンスが2倍にも3倍にも上手くいっているように見えるし聞こえる! オルガニストさまさまでございます(;'∀')
団長の話にもありましたが、この曲の振り付け練習を始めてからのメンバーの努力は
大変なものでした。踊りながら歌うとどうしても歌がおろそかになるのは否めず、
お叱りを受ける向きもあるかと思いますが、いい大人が本気で楽しんでいる姿を見せるのは
とても大事なことだと思っています。そういう意味でも、少しは社会貢献をしているつもりです。
盛り上がりすぎたあとのクールダウンは毎年悩むところですが、
今年は「群青」で終わることにしました。あらゆる世代のための選曲となれば、
こちらは中学生に向けて、ということになるかもしれません。
でも、この「群青」が生まれてから12年(震災からは14年)、
中で歌われる「あの町」は今では南相馬市だけではなく、それぞれの「あの町」なのだと、
そういう意味も込めて、老若男女全てに「響け この歌声 響け 遠くまでも」という思いで歌わせていただきました。
もう一曲、大切にしている歌「ぜんぶ」で本当におしまい。
私たちの音をいつも気持ちよく受け止め客席に届けてくれるここ水俣の文化会館、
何より、聞きにきてくださるお客様、家族、友人達に感謝を込めて歌いました。
「大切なことはすべてここにある」と。
これで第23回合唱団みなまた演奏会を終演いたします。
またのご来場をお待ちしております。
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