今週末は県予選大会です。
- shoko-p
- 2023年8月1日
- 読了時間: 3分
九州合唱コンクール熊本県予選大会職場一般の部
8月6日開催です。
コロナ前に比べ、参加団体数が減っています。
昨年はたまたま全国まで駒を進めることができましたが、
今年は県予選通過も厳しい状況です。いえ、今年も、です。
だって、昨年は県予選ギリギリ通過、
それなのに全国まで行けたのはまさに奇跡的だったのですが、
今年も参加するのは強豪チームばかり。
どの団体が九州大会に進んでもおかしくない、そんな状況です。
そして、当団の参加人数もここに来て減っています。
コロナ感染など、です。
なので、出たくても出られなくなってしまったメンバーのためにも
是が非でも県予選を突破しなくてはなりません。
さて、演奏曲目ですが、
課題曲は
「G4」Ⅰー空と涙についてー(「恋の色彩」から)
(古今和歌集より/作曲:田畠祐一)
自由曲との兼ね合い、というより釣り合いを意識しての選曲です。
最初はとっつきにくいと思っていましたが、
素晴しいピアノパートとの絡みも楽しく、
練習を進めてまいりました。
切ない恋心の表現も課題ですが、
音の重なりの美しさ、面白さを伝えられたらと思います。
そして、自由曲は
混声合唱とピアノのための「しゅうりりえんえん」より
ゆうきすいぎん(有機水銀)
(作詩:石牟礼道子 作曲:荻久保和明)
1997年(平成9年)にもコンクールで歌ったので
26年ぶりということになります。
(この間、演奏会でも取り上げました)
この曲を演奏するのは、正直、辛いです。
風評被害と差別を受け続けてきた水俣の人間にとって、
水俣病問題はどうしても抜けない棘のようなものです。
「もういいよ」「忘れたい」「なかったことにしたい」
という思いがあるのも事実です。
でも、過去は変えられません。
ただ、この歌にも出てくる原因企業を糾弾するつもりでは決してない、
ということは声を大にして言いたいことです。
(荻久保先生もそう仰っています)
むしろ、自分たちも差別をしてきた側であるということ、
知らなかったことの罪を思い知らされるのです。
最近、行政が水俣病を風化させようとする動きがありました。
いいえ、決して忘れてはいけないのです。
だからこそ、歌い続けることは、
今よりもっと「水俣」が差別されていたにも関わらず、
合唱団名をわざわざ「みなまた」とした
私たちの役目のようなものだと思うのです。
(団代表のような物言いをしていますが、管理人個人としての気持ちです。
色んな考え方があるかと思います)
昨年、せっかく全国大会まで出させていただき、
自分で言うのも何ですが、少しは表現力もつき、
出来なかったこともできるようになり、
コンクール2度目の曲ではありますが、
一からの気持ちで取り組んでいます。
(初めて取り組むメンバーも多い)
今だからこそ伝えられるものがあるのではないか、
そんな風に思っているところです。
ところで、「しゅうりりえんえん」は
当団指揮者岩本義久先生がいなかったら生まれなかった曲って
ご存知でしたか?
楽譜の前書きに荻久保和明先生も書いて下さっていますが、
岩本先生が荻久保和明先生を水俣高校音楽部の指導にお呼びしたその帰り、
「みなまた海のこえ」の絵本をお渡ししたのがきっかけなのです。
当団の委嘱作品ではないくせに、勝手に自分たちの曲と思っています。

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